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フルカ峠とローヌ氷河に挑戦!! [旅行本に載っていないスイス]

2008/10/12 Dimanche

1ヶ月ほど、休んでしまいました。
今回はベルリンの旅の様子をお伝えしようと思っていたのですが、
また次の機会にします。

というのも、お見せしたいモノが…!!
それは、スイスの氷河。

先月の中旬頃、お友達とフルカのポストバスに乗る旅(日帰り)に行って来たのです。
前から、ずーっと行ってみたかった所です。
「水曜どうでしょう」の、「ヨーロッパ21カ国完全制覇」のシリーズで
スイスに車で入って来て、あまりの難所に驚いた大泉洋さんとミスターとディレクター。
それが、フルカ峠(Furka pass)です。
そこでローヌ氷河にあけたトンネルを歩く映像が忘れられなくて
是非、行ってみたかったワケです!!

まずは、氷河急行が走る線路を、
各駅電車でオーバーヴァルド(Overwald)という駅に向かいます。
その駅からポストバスの122番に乗って、まず30分。

ベルヴェデーレ フルカ(Belvédère Furka)に到着!!


20081007furka1.jpg
(真ん中よりちょっと上に見える建物が「Hotel Belvédère Furka」
 そこまでジグザグの道をバスで向かいます。もう、すでにすごい難所!)

ローヌ氷河から溶けた水がローヌ川になって、レマン湖へ。
そこからフランスを抜けて地中海まで流れているのだそうです。ほーぅ。


20081007furka11.jpg
(3日前くらいに雪が降って何とも美しい景色。ホテルの横で撮影。)


バスは、ホテルの横に到着。そこから氷河に向かって少し歩きます。


途中に、野生のマーモットと遊ぶ人々の群れが…。
山で見てもすぐ逃げていっちゃう印象のマーモットが…!!
こんなところで人間に慣れちゃって暮らしているんですねー。ビックリ。


20081007furka2.jpg
(エサをもらえちゃうんでしょうね。寄っていっちゃって…。)


入場料5フランを払って、氷河まで歩ける道に入ります。


20081007furka3.jpg
(おーっ!!!すごいっ!!大迫力。)


20081007furka4.jpg
(これが、氷河トンネル!?)

なんだか映像で見ていた氷河とはちょっと違う感じ…。


看板がありました。コレ ↓

20081007furka5.jpg
(そうそう、私が「水曜どうでしょう」で見た氷河はこんな感じだった。)


調べてみるとこの写真は、1996年で、大泉さんたちがココに来たのは1997年。
10年ちょっとで、こんなに氷河が小さくなってるなんて…驚きです。

高さが違う感じ。

氷河トンネルも、写真よりズーッと下に掘ってあって、
しかも、天井が溶けて無くなりそうな状態。
大泉さんたちが入ったトンネルは、もう既に溶けていて全然ないです。
数年前にトンネルを下の方に掘り直して、シートでカバーを掛けたそうです。
あの、しろいウネウネしたものは、シート(布かな?)なんですよ。


トンネルに入ってみました。
天井が薄いので、透けていて、まるで海の中から水面を見上げているような色。

20081007furka6.jpg
(本当に青いです!!キレイ。)


20081007furka7.jpg
(氷河を歩くツアーの方達が説明を聞いているところ。)

この写真から、シートの部分の氷河が数メートル高くなっているのがわかりますよね。
このカバーを掛けた時、スイスの人々は「焼け石に水」と言っていたそうですが、
ほんの少しですが、溶けるのを防止できている感じです。ほんの少し。
ただ、全部にこの布をかけるわけにもいかず…。

きっと、来年には、またトンネルを掘り直さなくちゃならないんでしょうねぇ。
トンネルまでの道は、とっても新しくて歩きやすいんです。
なぜかというと、年々氷河が短くなって新しく道をたして造っているからです…。

今回の旅は、地球温暖化の現状をものすごい現実としてつきつけられた感じでした。
わかっているけど、イザ目の前で見ていると血の気が引く感じ。
歩いていて、暖かい日差しだったのに、身体がヒューンと寒くなりました。



ベルヴェデーレ フルカで1時間遊んで、
さっき乗ってきたバスに乗り込み、アンデルマット(Andermatt)に向かいます。
今度は50分の道程です。
バスは、オーバーヴァルドからベルヴェデーレ フルカまでの30分よりも、
ベルヴェデーレフルカからアンデルマットに向かう道程の方が相当にスリリング。
大泉さんたちが大騒ぎしていた道はこちら側ですね。

映像で見たときは、崖側の杭が少なく、運が良ければ杭にぶつかって止まるけど、
杭にぶつからずに落ちる率の方がはるかに高い…と言っていましたが、
今は、杭の数も多くなっているようですし、フェンスが出来ているところも多かったです。
それでも、崖側を回るときなんか、もうギリギリで「キャー!」と声が出るほどでした。

ここは是非、一度行くべきところですっ!!

20081007furka9.jpg
(ひやーっ!ころげる〜!バスの中から撮影。)


アンデルマットからは、フルカ・オーバーアルプ鉄道に乗って
ゲッシェネン(Göschenen)に向かいます。
この途中、トンネルを抜けて右側に有名な「悪魔の橋」があります。
おもしろい言い伝えがあるので、気になる方は調べてみて下さいね。
コレです ↓

20081007furka10.jpg
(短い時間だったので、なんだか上手く撮影できませんでしたが、感動!)

この周辺を見ると、歩いている人を何人か見かけました。
お友達と来年はここら辺に宿泊して、ハイキングしよう!と決めました。

一緒に行ったお友達は、ひとりは、フランス語とドイツ語、
もうひとりはドイツ語とイタリア語ができるんですよー。
もう、この2人がいればスイスはどこにでも行けます!!安心!!
(人に頼って生きています。うふ。 いつも、ありがとう。)


そんなこんなで(ってなんでしょう…)すごい迫力の旅でした。
こんな凄いところ、なかなか来れないだろうなぁ…と思って行ったのですが、
日本人のツアーバスが着きましたよ。
すごいっ!日本人ツアー。ここまで来ちゃうんですねー。
でも、ここまで来て、氷河見ないで売店でお買い物している人が
たくさんいました。もったいないなー。なんでやねん。

今回も長〜い記事になっちゃいました。
最後まで見て下さってありがとうございます。

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Bonheur

みんこさん、ご無沙汰しています!もう前回記事から一月も経ちましたか。。時間の経つのは本当に早いですよね。
それにしましても、山と氷河!凄い迫力ですね。溶けないうちに、早く自分の目でも見てみたいです!
日本人ツアーの方々、氷河見ないで売店ですか・・・スイスであちこち見て廻ってすでに感動しすぎて麻痺しちゃうのかな・・モッタイナイ。
語学ができるお友達、日本人の方ですか?私も頑張ろうと思いました。
by Bonheur (2008-10-13 08:25) 

むさし

すごい迫力!私も溶ける前に見たいです。温暖化といわれてはいても実感としてなかなか感じられないけれど、こうして現実を目の当たりにするとすごいですね、これからどうなってしまうんだろうと。
一度にたくさん見すぎると麻痺するって確かにあるかもしれません。パリに行ったとき毎日美術館を見て、最初はいちいち感動してたけどだんだんおざなりになってきてしまう自分に気付き反省しました。日本では人々の頭越しでもうれしく見るのに、ゆとりで見られるのにささっとながしたりして・・・・。
ご帰国お待ちしてます。下北沢楽しみに行かせていただきます。
by むさし (2008-10-13 10:27) 

わか

あの中腹にあるホテルに泊まって、
朝焼けとか、夕焼けの光景を是非見てみたい!
氷河ブルーは、本当に綺麗。私も入ってみたい~!
写真を見ているだけでも、えらいところに道を造ったものですね。
日本人ツアーは国内でも一緒。
おばちゃんはぺちゃぺちゃお喋りに夢中で、
景色なんて見ていなし、
おぢさんは、お酒飲んでへべれけ。
団体でかたまっているのが楽しいのかな~?
by わか (2008-10-13 12:35) 

みんこ

Bonheurさん、さっそく見に来てくれてありがとうございます。
しばらくブログを見ずに暮らしちゃって…Bonheurさんのブログを
見に行ったらコメントできなくなっちゃっていて…。残念。
最後のふたつの記事もとっても面白かったです。
夏の南仏は美しいけど暑いんですねー。また楽しい記事書いてくださいね。

ところで、一緒に出かけた友達は、もちろん日本人です!
さらに英語もできちゃったりして…。ホント、助けられています。
是非、ここの氷河は見に行ってください。ズーンときますよ。
by みんこ (2008-10-13 15:36) 

みんこ

むさしさん、こんにちは。
本当に私も短くなった氷河を前にして
「どうしちゃった!?コレ溶けちゃったの?どうしたらいいの!?」と、
どうしようもないのに、おろおろしちゃいました。
また来年、どうなっているかチェックしに行って来ようと思います。

by みんこ (2008-10-13 15:45) 

みんこ

わかさん、こんにちは。
私たちは日帰りで出かけたので日中しかいられなかったけど、
宿泊すると朝焼けや夕焼けが見られてキレイだと思います!
スイスは、電車やバスがとってもわかりやすく便利。
ツアーだと時間がないので(この時会ったツアーの人たちも
40分しか時間がないようでした。それで氷河をあきらめたのかも…。)
フリーで計画たてて旅をしてみてください。
by みんこ (2008-10-13 15:49) 

くにぷ

悪魔の橋は3Dパズルみたいですね。
by くにぷ (2008-10-13 17:07) 

みんこ

くにぶさん、こんにちは。
「悪魔の橋」歩いたら、楽しそうですよねー。
また取材してこようと思いますっ!
by みんこ (2008-10-14 16:04) 

Ballacki

おはようございます^^/
私もかなりブログをおさぼりしてました^^;
氷河が溶けだしているのを実際自分の目で見てしまうと本当に怖くなってしまいますね。。。どうにかして食い止めることはできないのかと思いますね。
悪魔の橋、とてもいい感じですね~
by Ballacki (2008-10-19 07:31) 

みんこ

Ballackiさん、こんにちは。お元気〜!?
本当に氷河がなくなっちゃったら、どうなっちゃうんだろう…って
心底心配になりますよね。
温暖化の現象はそれだけじゃなく、他にもたくさんあるんだろうけど
一つを目の当たりにして愕然としましたよ…。
なんとかしたいものですよね。
by みんこ (2008-10-19 18:17) 

おむ

こんにちわ,偶然見たことがある風景(道路)の写真みてちょっと興奮気味です.晴れるとFurkpassってこれだけ綺麗なんですね.僕が自転車で登ったときは通り雨だの曇りだのでとても大変でした.みんこさんがホテル横で写真撮った辺りは他と比べるとちょっと急勾配になってて足が疲れちゃって大変だったのを思い出します.先月スキーに行ったら,Andermatは今は雪に埋まっちゃってて別の場所みたいでしたよ.

欧州にいると温暖化は"実感"ってレベルでつきまといますよね.ビルばっかりの町じゃちょっと分かりにくいのかな.
by おむ (2009-01-05 03:44) 

みんこ

おむさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
私たちが行ったときは、本当にFurkapassがキレイに晴れていて
ラッキーだったです。
確か、この翌週には峠道がクローズでぎりぎりセーフだったはず。
天気が悪いとこの道はさぞかし大変だったことでしょうねぇ…。
私たちも来年は、ゲッシェネンあたりをを歩きたいなと
思っています。今度は春かな…。

今年は雪が多くてスキーヤーには久しぶりのいい冬ですよね。
たまにはこんな冬もいいなぁと思います。
by みんこ (2009-01-05 05:57) 

TSUBAKISARA

先週(2012/09/05) フルカ峠に行ってきましたが、氷河のトンネルはなくなっていました。

by TSUBAKISARA (2012-09-12 08:54) 

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