フルカ峠の蒸気機関車。 [旅行本に載っていないスイス]
2009/11/07 Samedi
さて、グレッチ(Gletsch)の元氷河があった場所のお散歩を終え、
ホテル・グレッチでランチを食べて、
午後からは、フルカ峠を走る蒸気機関車に乗りますっ。
前回の記事の最後にあった写真は、「レアルプ(Realp)→ グレッチ(Gletsch)」と
走っていた機関車です。
グレッチは終点なので、その機関車は今度は反対方向レアルプに向けて走ります。
それで、方向転換作業をしているところに遭遇。↓ 何とっ!!手動
(ターンテーブルを動かすのはこの方ひとり…。ウソッ!と思ったのですが本当でした。)
蒸気機関車を目の前で見るなんて、なかなかあるもんじゃないので
私も相当写真撮ってましたが、まわりを見渡すとカメラ小僧だらけでした。
そして、写真を撮っているうちに、もう一台登場!
私たちが乗る機関車は、あとからやって来た車両でした。
(向かって左側が後発の機関車。私たちが予約している車両です。)
(真剣な表情のカメラ小僧!きゃわいい〜!)
(機関車に「Inter Disvcount(家電量販店)」の看板が…。)
このフルカを走る蒸気機関車は、氷河急行がトンネルを走るようになってから
廃線になっていたのですが、熱烈な鉄道ファンにより、路線を借り受け
線路を張り直したり、ベトナムに渡っていた車両を買い戻したり
並々ならぬ根性により、復活を遂げたそうです。
すごいっ!感動の涙です.
ひょっとして看板の「Inter Disucount」は蒸気機関車を
維持するために一役買っているのでしょう…ね…。
そして今現在は、予約をしないと乗れないほどの人気ぶりです。
6月〜10月の期間、運行しています。
こちら ↑ の「Schedule」ページでスケジュールを確認して下さい。
座席の予約は「Seat Reservation」ページから出来るのですが、
2010年の予約は2月22日からスタートだそうです。
予約のみ入れて、チケットはグレッチの窓口で予約票を見せて買います。
自分たちが乗り込む車両は、入り口に名簿表が張り出されていて
申込者の名前と人数が書かれています。
座席には、↓ このように名前が書いた紙が貼ってありました。
(2等の車両。かわいい作り。座席数も少なく和気あいあいな感じ。)
(ふと、窓の外を見ると、すごいカッコで写真を撮っている人が…!
カメラの先には、お人形がいるので、この子の旅の記録を残しているのでしょうねぇ)
いよいよ出発です!!
駅を出てすぐに、上り坂…大丈夫か!?と心配しましたが、
やはり…、いきなりのスピードダウンです。
(影が機関車のカタチになってかわいいっ。)
(二人がかりで真剣に石炭を入れていました。当たり前だけど。)
私たちの乗り込んだ車両が1両目だったので(ラッキー!!)
デッキに出ると、このように機関車に石炭を入れる姿を見ることが出来ます。
しか〜し!ここで見ていると、結構火の粉が降りかかってきて大変。
「あつっ!」ってなコトになり、席に逃げ帰ったり…。
(20分ほど走って着いた駅で給水。疲れたんだねぇ〜。)
(車両の中では、車掌さんが、飲み物を売りに来たりカレンダーを売りに来たり…
車掌さんも普通の電車より仕事が多いようです。)
途中の、フルカ駅(FURKA)で、20分の休憩タイム。
(お茶を飲んだり、景色を楽しんだり。)
ふと、見ると、客車を置いて、機関車部分が離れて遠くに行ってしまいます。
私たちを置いて、どこ行っちゃうの!?
(どこまで行くの〜?)
(戻ってきた車両は、反対向きに接続されました。)
よくわからないけど、これから下り坂になるからでしょうか?
(ちょっとおかしな感じですが、こんなん。)
間近に正面向いた人が立ってるみたいで、ちょっと照れます。
フルカ駅を出てから、45分で、レアルプの駅終点に到着。
その後、私たちは、オーバーヴァルドまで、氷河急行が通る路線を走って
(蒸気機関車で1時間45分かかったけど、この電車25分弱…。)
オーバーヴァルドからグレッチまでは、最終ポストバスで戻りました。
今回も電車オタクっぽい報告になってしまいました。
世界の車窓からの「タラッタッタ〜ラ、タ〜ラ〜ラ〜リ〜ラ〜。タラッタタ〜」の
音楽を頭に浮かべて見ていただけたらと思います。
この路線は、観光ガイド本にもよく乗っているのですが、
細かいこともいろいろ書いてみたので「旅行本に乗っていないスイス」の
カテゴリーに入れてみました。
やっと9月上旬の報告が終わりました。その後もいろいろあったのですよー。
次をお楽しみに〜。
2009-11-08 00:17
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コメント(14)
みんこさんの解説が面白い(^O^)
カメラ小僧をかわいいと言ったり、給水で疲れたんだね~、とか、みんこさんの優しさが伝わってきます。
機関車、いいですよね~。私も、以前みんこさんが記事にされていた、ブリエンツ湖の近くから登る小さい機関車に乗りましたが、機動力がすごいな~、と感心しました。
火の粉が降ってくるなんて、なかなか現代では体験できないですよね。
ああ、スイスへの想いが募ります・・・(しつこい。しつこすぎ(^_^;))
by Bonheur (2009-11-08 13:39)
すごい格好で写真をとっている人、
笑えました!
蒸気機関車、いまでは珍しいですよね。
目の前で見られて良かったですね。
予約がいっぱいなんですねー。
乗ることが出来てよかったですね、記念になりましたね
(*゚∀゚)ィィ!!
by momotty (2009-11-08 14:59)
スイスで蒸気機関車が登場するとは思いませんでした。世界中で蒸気機関車は人気があるのですね。
ほんと、楽しい旅ですね。
by SORI (2009-11-08 17:23)
カメラ小僧は、カワイイより、あの小ささで、すっごーいハンサムではありませんか。そのままハリウッドで活躍できそうな。
レールにキャラを置いて撮影している人、楽しい!
blog 訪問していると、あの方と同じように、
ドコにでもキャラを連れて行って、
撮影している人がいて、きっと同じような感じなんだろうな~と
思いながら見ていました。
by わか (2009-11-08 18:54)
素敵な景色ですね~
スイスの山々に機関車が良く似合います^^
駅?であんな風にお茶飲んだり、おしゃべりしたり
のどかな感じですね。
どこでもドアがあったらいいのになぁ~^^;
by フレンドリー2009 (2009-11-09 09:08)
お久しぶりです!
かなり楽しそうな海外生活じゃ~ないですか??!!
もう永住しちゃえーーーー♪♪
by みき (2009-11-09 10:26)
ホントに世界の車窓からの番組を見ているかのように楽しませていただきました。気持ち良さそう~
しかもそんな熱烈な努力で、復活をとげた機関車なんてすごいです。
いつか乗ってみたいです。ちゃんと予約制なのも良いですね。
人形と景色を撮る人、笑えますが分かります!
私もとある海外旅行で、そういう風に色んなところで小さいマスコットを置いて撮ったアルバムがあることを思い出しました(笑)
by チェロ♂ (2009-11-10 00:00)
Bonheurさん、こんにちは。
こっちの人の「古いいいモノを残していこう!」という心意気が
いいですよね。走るのは遅いのですが、景色もゆっくり楽しめるし
風も感じることができるし、和気あいあいな感じだし、ね。
by みんこ (2009-11-10 02:33)
momottyさん、こんにちは。
写真とってる人、面白いでしょう!!なんだかその人の
動向が気になって気になって…。出来上がりの写真も見たかったです。
by みんこ (2009-11-10 06:22)
SORIさん、こんにちは。
スイスには結構蒸気機関車があるんですよー。
まあ、観光用ですけど…。ブリエンツとかシーニゲプラッテとか
モントルーにも夏だけ走る蒸気機関車があったと思います。
観光命っ!ですからねー。
by みんこ (2009-11-10 06:35)
わかさん、こんにちは。
そうなのっ!!チビッコだけど男前なんですよー。
あまりにカッコイイので顔をぼかすのやめちゃいました…。
まずいかなぁ〜。苦情が来ませんように…。
by みんこ (2009-11-10 06:38)
フレンドリー2009さん、こんにちは。
「どこでもドア」…いいですねぇ〜。私もどこでもドアがあったら
日本に帰って日曜日にお買い物したり、回転寿司に行ったり、お芝居を
見に行ったり、映画を見たり、お母さんとお茶を飲んだり…したいです。
by みんこ (2009-11-10 06:41)
みきちゃん、こんにちは。
永住なんて…言わんでくださいよ。
by みんこ (2009-11-10 06:46)
チェロ♂さん、こんにちは。
予約も簡単に出来るので、スイス旅行を計画したときには、
是非乗ってみてくださいね。天気がいい日は、超気持ちいいですよー。
スイスは、個人旅行がしやすい国です。観光地では英語も通じるし。
by みんこ (2009-11-10 06:57)